黒田友子 Tomoko Kuroda

一般社団法人やさしいコミュニケーション協会
ことばとデザインでコミュニケーションをスムーズに

「やさしい日本語」や「やさしい英語」、「デザイン」を用い、外国人や高齢者などあらゆる人にとって受け取りやすい”やさしいコミュニケーション”を実現するための学びの場を提供します。 みなさんが感じているうまく伝えられないもどかしさをもっとスムーズにし、伝わった!伝えられた!と言う実感をもたらします。

現在、やさしいコミュニケーション協会では「やさしい日本語(医療)研修」を医療者の皆様にお届けしています。在留外国人や訪日外国人の増加に伴い、外国語でのコミュニケーションが医療現場で求められています。そして、そのコミュニケーションは誤解や誤訳のないコミュニケーションが理想だとされています。しかし、現状は通訳の確保が難しい地域があったり、翻訳機に患者の言語がなかったりと、医療現場での外国人とのコミュニケーションは多くの課題を抱えています。その1つのソリューションとして、「やさしい日本語」を用い、日本語が話せる外国人とはわかりやすい日本語でのコミュニケーションを、日本語が話せない外国人とは「やさしい日本語」を介し、誤訳や誤解のリスクを下げて通訳や翻訳機を使ってコミュニケーションをとるというご提案をこの研修でしております。

医療分野はとても広く深いので、今後は職種別のやさしい日本語講座の開発や、ことばだけに留まらず、見た人にとって読みやすいわかりやすいデザインでチラシやお知らせを作るコツなどついて講座の開発を予定しています。

やさしい日本語(医療)講座について

やさしいコミュニケーション協会で提供する講座は下記の3つの講座(計30時間)です。

この講座は国立国際医療研究センターと共同研究開発しました。

医療従事者の皆さんがやさしい日本語を使いこなし、現場で活用し、指導していただけるようになるためのやさしい日本語に関する講座です。

 

 

サポーター養成講座

やさしい日本語の基礎知識を学ぶ講座です。

 


インストラクター養成講座

やさしい日本語についてアドバイスができるようになるための講座です。

トレーナー養成講座

現場の仲間にやさしい日本語についてセミナーを開催できるようになるための講座です。

 

講座修了生の声

これまで、約700人の医療従事者の方にやさしい日本語(医療)研修や個別講座をご受講いただきました。

過去に受けてきた講座の中で最も刺激的かつ実用的でした。外国人診療の会合などで本講座を広めていきたいと思います。

結核患者の対応に困っていましたが、やさしい日本語の問診票を作って患者さんに書いていただくと今までよりも多くの情報が得られるようになった。

やさしい日本語は、外国人の対応にも使えます、また、高齢者とのやりとりにも非常に役に立っています。

今まで自分がとても失礼な話し方をしていたことに気づくことができた。これからは改めてやさしい日本語で話したい。

やさしい日本語を意識して患者さんと話すことができています

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講師プロフィール

黒田友子
やさしいコミュニケーション協会 代表理事/やさしい日本語アドバイザー/日本語教師

 経歴

2006年 大阪外国語大学国際文化学科日本語専攻(ビルマ語専攻語)卒業
海外ルーツの児童や大学職員のご家族(外国人)の子どもを支援をするボランティアサークルに在籍

 

2006年〜2011年 薬局のレセプトコンピューターを販売する会社のインストラクターおよびインフォメーションセンター業務、社長秘書・営業事務・一般事務など中小企業で様々な業務を経験

 

2011年 日本語教育能力検定試験に合格

 

2017年 フリーランス日本語教師として活動を開始

 

2018年 ヒューマンアカデミー やさしい日本語指導者養成講座修了

 

2018年 株式会社ダンク様とやさしい日本語アドバイザーとして提携

 

2019年 やさしい日本語(医療)研修を開催 (国立国際医療研究センターと共同開発)

 

2019年〜 やさしいコミュニケーション協会を設立し、主に医療従事者を対象にした講座を開催している

 やさしい日本語講座・講義実績

・豊島区池袋保健所
・明治薬科大学薬学部
・外国人受け入れ医療コーディネーター研修
・国立障害者リハビリテーションセンター
その他多数

 プロフィール

ことばとデザインでコミュニケーションをスムーズにすることを目標に活動するやさしい日本語アドバイザー、日本語教師。
区役所や民間企業などでやさしい日本語の講師を務め、これまでの受講者は1000人以上に昇る。
『情報が正しく伝えられることで守られる安全があり、必要な情報が得られることで生まれる安心がある。そして、それを実現するのはコミュニケーションである。』
という考えから、やさしい日本語を医療の世界で発信することを始め、2019年に国立国際医療センター国際診療部と共同で医療者向けの「やさしい日本語(医療)サポーター/インストラクター/トレーナー養成講座」を開発。
講座は東京、大阪、兵庫など各地で開催され、受講した医療者からは「やさしい日本語を問診票に役立てている。」
「高齢者とのコミュニケーションに有効である。」といった、やさしい日本語の医療現場での実用性を実感する声が挙がっている。
また、日本語初級レベルの外国人とも日本語でコミュニケーションをとることができるという日本語教師としての経験から、『やさしい日本語の知識は語彙や表現の少ない外国人が話す日本語を理解するための知識でもあり、それを私たち日本人が知ることでよりスムーズなコミュニケーションの実現、より平和な生活を実現できる』と確信。
この活動の末には”やさしい日本語”という概念がない、誰もが情報を受け取ることができる社会を目標に活動している。
各種医療雑誌への寄稿のみならず、協会の立ち上げから1年足らずで日本経済新聞を始めとした約10のメディアに掲載されるなど各方面から注目を集めている。